上海の地元人や上海で生活していた人から言わせると、思い出してよだれを垂らすように、食べたくなるのは、山の幸や海の幸の料理ではなく、一杯の普通の陽春麺である。
上海の陽春麺はスープの材料にこだわっており、大きなお椀に、刻んだネギを透明なスープにのせ、麺をきっちりと整理して入れてある。陽春面の初期のスープの材料は、清水で作っていたが、その後に改良され、鶏ガラスープで、スープを作るようになり、清水が鶏ガラスープになったのである。
現在、ほとんどの陽春麺には具材がのせてある。干しエビ、海苔などがトッピングされ、香りと味も濃くなり、麺の味もさらにワンランク上がっている。